さあ、いよいよ、英語発音の話です。追々と事情を話していきますが、在英3年間、仕事以外で最も関心の高かったことです。一話ではとても済みません。何話になるかわかりません。

1、「背広」通り
題名でピンと来る方も多いとおもいます。JNTOロンドン事務所はこの「背広」通りにありました。
英語名称、Savile Row カタカナで書くと サヴィルロウ という感じでしょうか。
この通りにはテイラーが多いので、この言葉の音から、日本の「背広」という言葉ができたといわれているのは、知っておられる方多いと思います。

しかし、この発音が、また通じないんですね。日本人が、最も苦手とするLとRの連続です。さらに、これも日本人不得手な方のオウです。オーじゃないんです。赴任当初の頃、タクシー乗って、「サヴィルロウ」 と言っても聞き返してくるんです。でも、日本式に「セ・ビ・ロ」って言っても通じないですよ。勿論。

実は、こういうことです。Savile の最後のLは殆ど音として聞こえないんです。実際は。
All right も同じです。オールライトなんて聞こえてませんでしょう。オーライトですね。だから、「Savile Row」も「サビロウ」、こんな名前の日本人いそうもないですが、「錆郎」と言うぐらいの感覚です。ただし、サビのビはBではなく下唇をかむVでないとだめです。

ちなみに私の名前「keitaro」ですが、英語は、普通第一音節にアクセントがあるので、ケイを強く早く発音すると、ケイタロウと聞こえずに、しばしばキタローと聞こえます。わたしゃ「ゲゲゲの鬼太郎」じゃないよ。ということで、初対面の時にいつもこう言います。「My name is Keitaro, but please call me just "Taro"」
そういうと、相手もほっとした様子をみせます。日本人の長い名前呼ぶの苦手ですから、彼らも。
もっとも、彼らは「ゲゲゲの鬼太郎」なんて、知らないし、私も説明しないんですけどね。

先が長いので、今日はこれだけにします。

英語の発音の話 PART1