パソコンについては、今ではいろいろな資格もとり、(「取得資格」のところ参照)こうして、HPを作れるようにもなりましたが、それはそんなに昔からのことではないのです。

実は、私のパソコン人生には、何回かの転機がありました。

1、海外赴任ー海外でパソコンセットアップ(平成10年)
ウインドウズ95が登場して数年経っていました。それでも、とりあえず、ワープロができればいいや、でも、パソコン通信は興味があるな。位の感じで、パソコンには触れることさえしませんでした。

ところが、イギリスへの海外赴任が決定して、これは、パソコンをマスターしないといけないと、危機感をもちました。
日本との連絡に、国際電話やファックスを使っていたら、膨大な費用がかかります。イーメールのマスターは必須でした。幸い当時の日本の勤務先には一人一台ウインドウズのパソコンがあり、ネットにも自由に繋げることができました。
そこで、メールの送受信やネットを見る基本的な技能はマスターできたのですが、いざ、海外勤務でパソコンを使うとなるといろいろな疑問が沸いてきました。

1、英語OSの問題 あちらで日本語OSのPCは購入できるのだろうか。(日本語OSでないと、日本語が入力できません。日本語の文章も作れず、メールも送れません。)
2、電源の問題 日本で売っているPCは英国240Vに対応できるのだろうか。
3、ウエブ接続の問題 ハード的に日本で使用しているカード、ケーブル等が使えるのか。プロバイダはどうしよう。
4、事務所のPC環境は? 教えてくれそうな人はいるんだろうか。

幼稚園児がいきなり、大学入試を行うようなものです。
パソコン初心者は、そもそも国内でも、パソコンを選び、買い、プロバイダに接続することを仕上げるのに、かなり、苦労するものです。当時、私は、個人としては、パソコンを所有していませんでした。ハード的には、ゼロからのスタートです。さらに、海外でのセットアップの方法、手順を全て理解し、しかも、それを日本でセットしておかなければならない状況に置かれたのです。で、回答は、

1、できるけれども、値段が高いので、日本で買うべき、したがって、ノートに決まり。デスクトップ抱えて、飛行機に乗れませんから
2、対応可、いわゆるメガネケーブルの英国仕様240ボルト対応のもの購入し、ノートPCの電源アダブターに差し込めば可。
3、基本的にNTTのケーブル、ジャックなどが使用可能、ノートPCに差し込めるモデムカードで、全世界対応型を購入、プロバイダは世界各国にアクセスポイントがあり、家族もアドレスを持てるAOLに日本で加入
4、当時のJNTOはマックを使用。詳しそうな人もいない。

結局、PC本体は、トラックポイントでカーソルの操作性がよく、英国でもメンテしてくれそうなIBM THINKPADに決め、自宅でこわごわAOLの無料CDをインストールし、四苦八苦しながら、なんとか、AOLに接続できました。第一のステップは無事終わりました。赴任の2週間前位でしょうか。

以上、簡明に書いていますが、実はここまでのプロセスが大変でした。何が問題なのかがそもそもわからない。いろいろな人に聞きました。秋葉原にも何回か行きました。都合1ヶ月位かかったでしょうか。
日本を出発する段階で、それでも、まだ、不安だらけでした。本当につながるのだろうか。つながらない時、誰に相談すればいいんだろう。

結果は、OK。ロンドンで、初めてAOLに接続できたときは、本当にうれしかったです。

こうして、パソコンのセットアップについては、半ば強制的にかなりの知識を身につけることになりました。
さらに、その後、しばらくして、現地校に通っていた娘が、宿題をするのに必要だからということで、英語OSのデスクトップを購入し、現地プロバイダにも接続し、それで、ネットサーフィンなどもするようになりました。

およそ3年後、帰国する日がやってきました。色々考えましたが、この購入した英語OSのPCを日本に持って帰ることにしました。日本語は処理できないけど、英語OSのPCがあってもいいかなと。ここから、次の話が始まります。



update 29/Jun/05

パソコンの話(ハード編Part1)