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問題意識

・ここで北海道の旅客船事業と言っているのは、阿寒湖や洞爺湖などのいわゆる観光船事業です。
・これらの観光船は30年ほど前、学生時代の私が3週間程かけて北海道を一周したような時には、北海道観光の目玉の一つでした。
・それぞれの湖に訪れた際にはほとんどと言っても過言でないぐらい、これらの観光船に乗ったものでした。ところが、最近は、観光船に乗る観光客はむしろ少数派となってしまっているようです。
・その理由のひとつとして、赴任以来、現場を拝見して感じていることは、いわゆるビジネスモデルが30年前とほとんど変わっていないことにあるのではないかということです。
・船に乗るとテープで周辺の景色の案内音声が流されるというあのパターンです。
・今の時代にあったサービス提供のありかたがあるはずではないかというのが、率直な疑問でした。
・また、台湾、香港など外国人乗船客も増えていますが、これらに対応した十分なサービスがなされているようにも見えませんでした。
・さらに、北海道の旅行業者、航空会社、JRの幹部の方々は、北海道の観光船の航路の存在についてもよくご存知でなかったことが、意見交換を通じて判明してきました。認知度の問題です。

そこで:

・旅行会社や関係行政機関、観光団体などにご協力をいただき、「北海道旅客船事業活性化懇談会」(座長を務めさせていただきました。)という懇談の場を作り、そこで意見を伺い、道内外の関係者にアンケートをとり、さらにキーパーソンの方にはインタビューも行いました。
・ねらいは、活性化を導くような施策のヒントになるようなことを抽出するということは勿論ですが、これらのアンケートなどを通じて北海道の観光船の存在自体を知ってもらうという効果も十分に念頭に置きました。
・アンケート等の結果からは、想定していたように、関係者の多くが現在の「観光船」のサービスには、改善の余地がかなりあると考えていることが判明しました。

提言とは

・以上のような作業の結果、旅客船事業者の方々や関係の方々のをとりまとめたものが、「提言」です。詳細は運輸局HPに掲載しているのでご覧になってください。
・幸いにして内容については、高く評価をいただきました。問題はこれをどのように実現していくかであります。
・懇談会の場では、この提言内容を是非フォローして頂きたいという声が多くありました。当局としては、各地に所在する運輸支局の協力も得ながら、これらの提言内容がひとつでも多く実施されるように、フォローの作業を行うほか、諸々の面で努力していきたいと思っております。

「懇談会」とその「提言」内容は北海道運輸局HPへどうぞ

北海道旅客船事業活性化に関する提言
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